はじめに

どうも日々々々です。今回はGWで時間があった為、FANZAでセールしていた「時計仕掛けのレイライン」シリーズ3部作をプレイしたので、感想記事です。
端的に言うと、面白かったです。丁寧なシナリオ構成、キャラクターの描写、プレイして満足出来ました。大体4日で全部クリアしたので、プレイ時間は30~40時間ぐらいでしょうか。ボイス飛ばさずオートでやってたら40時間ぐらいですかね。
というわけで以下から全体のあらすじ、作品ごとの感想を書いていこうかな、と思います。
ネタバレはなしでやりますが(というかそこまで内容が濃いものを書くつもりはないですが)、シリーズ全体を通しての感想になるので若干察せてしまう部分も出てくるかもしれませんので、事前情報なしでやりたい方は見ないでください。
当然ですがエロゲなので18禁になります。特に作品URLページなどは紹介しないので、気になる方は検索してください。
なおPSvitaで全年齢版がありますが(陽炎に彷徨う魔女)、こちらは未プレイなので内容には触れません。というか触れられませんね。追加シナリオ、追加CG、追加キャラクターがあるし3本纏まっているのでお得ですが、後述するメインヒロインがR18シーンが抜けていると魅力が伝わりづらいという感想を見たので、興味でたら買うぐらいでいいんじゃないでしょうか。勿論18歳未満の方はエロゲは買うな。
FANZAで現在はセールしてないので3本パックで13000円ぐらいですが、このシリーズは長期休暇のタイミングだと大体いつもセールしている印象なので、待てば安く買える気はします。
前置きはこのぐらいにして、以下本編。
あらすじ
『あなたの叶えたい願いは何ですか』
奇妙な手紙と共にもらった学園の入学案内に従い、山奥の全寮制学園に入学することになった主人公『 久我 満琉 (こが みちる)』は登校初日に事故で銅像を壊してしまい、学園長から弁償の代わりに学園の異常事態に対処する部署『特殊事案調査分室(通称、特査)』で働くように言われる。
この学園には『遺品(ミスト)』と呼ばれる様々な魔術道具を封印しているが、遺品は人の願いに勝手に呼び寄せられてしまう為、知識のない一般生徒が意図せず使用して騒動が起きているのだ。
特査の『鹿ケ谷憂緒(ししがたに うしお)』、『烏丸小太郎(からすま こたろう)』と共に遺品が引き起こす事件を解決していく主人公。その中で、学園のとんでもない秘密に触れ――
黄昏時の境界線

1作通して導入部、といった感じ。全体通しての起承転結で言うなら起の部分になるので、この作品だけだと消化不良になるのは否めない。
主人公達『特査』の面々が遺品事件を通して仲良くなる、後は伏線張りがメインという感じですね。
この学園は夜になると世界が切り替わり、異世界から召喚された夜の生徒が通う『夜の世界』が始まるんですが、昼の生徒はそのことを知らない。勿論夜の生徒も昼のことを知らず、自分たちは普通に学校に通っているだけだと思っている。
何で夜の世界なんてものがあるのか、という疑問についてはこの作品内で一定の回答が示されますが、大きくは次作を見ないと分からないので消化不良感が半端ないということですね。
とはいえ、個別のエピソードの完成度が高い。事件の解決を通して、全体的な謎を残しつつ、上手くこの学園(あるいは世界観?)の紹介、今後の伏線を張る手法は上手。シナリオライターが推理ゲームを色々手掛けている方ということで、経験が生きているんでしょうかね。
エロゲなので一応R18シーンがあるんですけど、本筋に関わるのはメインヒロインの憂緒だけで、他は途中で設定とか飛ばして個別ルートが始まっちゃうので、そういう目的でプレイすると肩透かしになるでしょうね。大人しく抜きゲを買え。
憂緒はいわゆるツンデレで、この黄昏時の境界線中だとなんだこのクソ女と思う時もありますが、終盤ではデレが垣間見えて魅力的になってきます。

理不尽な暴力シーンがないのは良いですね。僕は照れ隠しで主人公をぶん殴るヒロインは嫌いなのですが、今作のキャラはそういったクソ野郎がいない、全体的に魅力的なキャラになっています。開始早々からハイテンションで一目見てヤバイ奴だとなる学園長とか。

後は風紀委員(特査と協力関係で、夜の学園が昼の生徒に影響を与えないよう、校内を見回りしたりしている)の壬生さん。

眠子もおもしれー女って感じで良いと思いますがあんまり紹介しても面白くないのでこの辺で。
残影の夜が明ける時

新キャラも現れ、学園の秘密も明らかになり物語が大きく動く。とにかく終盤の怒涛の展開・伏線回収はテンションが上がりますね。小太郎!?!?!?!って感じ。
主題は「夜の生徒はどこから来て、どこに帰っていくのか」、前作で謎のままにしておいたことを解決していきます。
その中で新キャラと揉めたり協力したり、謎と立ち向かったりという感じですね。
内容の大きくがネタバレになるので詳しくはいえないのですが、2部でも序盤のエピソードが後半に深く絡んでくるというシナリオ構成の上手さは健在。特にホムンクルスの展開は、黄昏時の境界線における人形の流れも汲みながら今後の伏線ともなっており秀逸だと思ってます。

ネタバレ無しだといえることが少ないなと感じますが、終盤は本当にやって良かったなと感じました。勢いが良いんすわ・・・。

とにかく2部まではやってほしい。
朝霧に散る花

2部の終わりから1作品も要る?と思ったがなんやかんやでしっかり描ききったなという印象の3部目。
今作のテーマは「20年前に何があったのか」、そして「学園の謎を解決出来るか」ですね。正直特査側が後手後手だった印象はありますし2作目程の勢いは無かったと思いますが、後半の展開は良かったです。ハッピーエンドは最高。
日記は若干引き伸ばしも感じましたが、上手くシナリオ構成と搦めて過去を今に繋ぐ手助けになっていたなと思いました。
この作品は「魔術」とかいう何でもありな題材を使っていますが、きちんとしたミステリになっていて、上手く制限をかけているなと感じています。若干どんな場所にでも行ける鍵とか暗示とか使いすぎじゃね?と思う部分もありますが。
キャラも増えてきたのに全員明確に活躍所があるし、良く出来てるなと感心するばかりですね。若干アーリックだけは便利キャラだったと思わなくも無いが。

最後の解決法も結構とんでもない展開なんですけど、これまでしっかり満琉の様子やアーデルハイトの魔術パスといった段階を踏まえたことで、なるほどなぁと思えたのが本当に凄い。普通あんな展開だったらもっと「えー」ってなりそうなんだけども。

というわけでストーリー的には本当によく出来ているな、という感想です。キャラも魅力的、ストーリーも良い。本当にオススメですね。
若干気になる点があるとすれば、序盤だけ主人公が少々大人気ないなという言動をしている所ですかね。それ以外は本当に文句ない。フルプライスでも買って満足出来るかと思います。
まとめ
というわけであまり深く内容を言えないとなると伝えづらいなという所もありましたが、時計仕掛けのレイライン感想記事でした。
僕はそんなにツンデレという属性が好きなわけじゃないですが、今作の憂緒はめちゃ良かったですね。そりゃ3部通して憂緒以外にヒロインいないぐらいのストーリーなんだから憂緒が可愛くなかったら崩壊しちゃうなという所もあるにはあるのですが、メインヒロインを好きになれる作品は良い作品だと思います。

余談ですが、僕はエロゲをそこまでプレイしているわけではないので、Twitterの知り合いとかが面白いよと言ってくれたものぐらいしかやってませんが、大体面白いなぁと感じちゃうので基準が低いのかもしれません。
普段クソみたいななろう小説ばっか読んでるせいもあるかもしれませんね。
いやなろうもクソばかりではないんですけども……。
とはいえ、面白いストーリーに立ち絵・BGM・声まで付いちゃうとやっぱり文字だけでは感じられないカタルシスというか、感動を覚えます。良いストーリーなら尚更ですね。
時計仕掛けのレイラインも、とても感動出来ました。まとまった時間が出来た際には是非プレイしてみてはいかがでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。

ゲーマー兼WEB小説読みです。
ポケモンと小説家になろう、たまにライフハック記事など上げます。
好きな言葉は「為せば成る」
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